口腔がん その2
投稿日:2018年9月19日
カテゴリ:未分類
市川市歯科医師会では口腔がんの早期発見のための研修プログラムを定期的に行なっています。
今回は都立大塚病院口腔外科の伊藤亜希先生を講師としてお迎えして、主に下記の事について学びました。
癌は現在、生涯で2人に1人が罹患する時代となっています。
部位別の罹患率としては
男性 女性
1位 胃 乳房
2位 肺 大腸
3位 大腸 胃
4位 前立腺 結腸
死亡率として高いのは男性で肺、女性で大腸だそうです。
口腔がんは全体の罹患率でみると低いですが、国立がん研究センターの統計によると、口腔がんによる死亡者数はこの30年間で3倍以上となっています。
また、口腔がんの予防としては下記の一次予防、二次予防がとても重要との事でした。
一次予防:発症を予防するために口腔がんのリスク因子に注意する
喫煙、過度な飲酒
慢性刺激(虫歯、歯列不正、不適合補綴物、悪習癖)
慢性炎症(歯周炎など)
二次予防:早期発見のために定期的にかかりつけ歯科を受診
歯科医師による診査のもと、必要に応じて専門施設への紹介
口腔がんに限ったことではありませんが、すべての疾患は発症しないためのリスク回避と、発症してしまったら早期発見と適切な早期治療が重要です。
口腔がんに関しては早期発見により術後の生活の質を落とさずに高い生存率を維持することができます。
日頃から歯科の定期検診に通院されている方も、通院されていない方も、年に一度は口腔がん検診を受診しましょう。
マミー歯科クリニック
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