虫歯はこうして始まります
投稿日:2018年9月20日
カテゴリ:院長ブログ
突然ですが、虫歯はどの様にできるかご存知ですか?
虫歯はいくつかの条件が重なって発生します。
虫歯を作る4条件
①虫歯になりやすい歯質
②歯垢を作りやすい糖分
③虫歯菌
④時間の経過
脱灰作用
虫歯の原因菌は、主として炭水化物や砂糖を原料としてネバネバした水には溶けない物質を作り、その中で増殖しながら酸を作り出しています。
酸によって、歯のエナメル質からはカルシウムやリンがどんどん溶け出す「脱灰」が起こります。
これが虫歯の始まりとなります。
再石灰化作用
食後しばらくすると酸性に傾いたお口の中は、唾液の持つ中和する働き(緩衝能)によって徐々にpHが元に戻ります。
そのとき唾液の中のカルシウムやリンが歯の表面のエナメル質に戻る「再石灰化」が行われます。
食事をするたびにお口の中では『脱灰』と『再石灰化』が行われます。
この二つの作用のバランスが崩れて、脱灰が進むと虫歯が始まります。
虫歯は軽く見られがちですが、自然のままでは元には戻りません。虫歯ができる原因を知り予防を心がけることで、歯の健康をいつまでも守ることができます。
虫歯にならないための一番のリスク管理となるのは歯ブラシです。
定期的に歯科医院で検診ついでに磨き残しのチェックもしてもらいましょう。
次回は 「唾液の働き」 について考えてみたいと思います。
マミー歯科クリニック 萩原広明
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