フッ素塗布・フッ素洗口について
投稿日:2018年2月20日
カテゴリ:院長ブログ
先日フッ素について勉強してきました。
歯科医師会の主催で東京歯科大学衛生学講座の眞木吉信教授の講義でした。
フッ素についての本格的に学ぶ機会は学生以来でしたので、非常に興味深く講義を聞くことができました。
まずは今回の講義で確認したことをまとめてみます。
1.フッ化物歯面塗布
効果的な塗布時期としては萌出直後の歯に対して行うのが最も効果が高い(取り込み量が大きい)
う蝕に最も罹患しやすいのは歯が萌出してから2~3年と言われているため萌出直後からフッ化物歯面塗布を行う必要がある
歯の萌出時期に併せて乳前歯が萌出する1歳ころから第2大臼歯の萌出が終わる13歳ころまでの間は、新しく口腔内に歯が萌出してくるたびにフッ素塗布を行なうことが効果的
2.フッ化物洗口
フッ化物洗口は濃度にもよりますが、毎日または週1回の頻度で、萌出後の歯の表面にフッ化物イオンを作用させることを狙いとした局所応用法の一つです。この方法は簡単で比較的安価で確かなう蝕予防効果が得られることから、局所的応用法の中では費用対効果に最も優れています。
以前はブクブクうがいが出来るようになったらという曖昧なものでしたが、H15年に厚生労働省が「フッ化物洗口ガイドライン」にて4歳からと明確に定めたそうです。
4歳児から14歳までの期間に実施することが虫歯予防対策として最も大きな効果があり、成人においても根面の虫歯予防などにも効果的なことから、対象年齢は4歳児から高齢者までと幅広く、簡単に行えるセルフケアとしてご家庭でも導入してみることをお勧めいたします。
次回は代表的なセルフケアとして「フッ化物配合歯磨剤」について書いてみたいと思います。
市川妙典 予防を中心に小児からインプラントまで「いつでも頼れる歯医者さん」を目指して!
マミー歯科クリニック 副院長 萩原広明
■ 他の記事を読む■