痛みを緩和した虫歯治療
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痛みを抑え、極力削らずに抜歯を回避する「優しい虫歯治療」
マミー歯科クリニックでは、痛みを緩和させる様々な方法を取り入れながら、痛くない虫歯治療を実現しています。近年の歯科医療の進歩や医療機器の開発もあり、以前と比べて「優しい虫歯治療」が行なえるようになっているため、多くの患者さまから喜びの声を頂戴しています。また、当院は痛みだけでなく、できる限り削らない、抜かない保存治療を重視し、お体への負担を抑えた施術を追求しています。こちらで当院が実現させている「優しい虫歯治療」の内容についてご確認ください。
痛みをなるべく抑えるための8つの工夫
治療時に極力痛みを生じないように、マミー歯科クリニックでは8つの方法を取り入れています。完全な無痛とまではいきませんが、「歯医者さん=痛い」というイメージを払拭できるだけのものはご用意できています。
表面麻酔の塗布
歯科治療で麻酔を行なう際は、麻酔針を歯茎に刺す時に痛みを生じることもあります。当院では、まず歯肉に塗り込むタイプの麻酔を施し、歯茎が麻痺した状態で麻酔注射を行います。これにより、刺さる時の痛みも軽減できます。
極細の注射針の使用
麻酔液は普段冷蔵保存されているため、突然これが歯茎の内部に注入されると、温度差が痛みとなって伝わってしまうことがあります。当院では、事前に専用ウォーマーで人肌レベルにまで麻酔液を温めますので、温度差で痛みを生じることはありません。
麻酔液の温度差への配慮
麻酔の際の麻酔液は通常冷蔵保存されていますが、冷たいまま歯茎の中に注入されると、その温度差が痛みとなって伝わることがあります。このため、当院では専用ウォーマーを使用し、注射前に麻酔液を人肌レベルにまで温め、痛みを緩和しています。
電動麻酔器の使用
当院では、多量の麻酔液が一気に注入されてしまうことを避ける目的で、電動麻酔器を使用しています。これにより極端に圧力が加わってしまうこともなくなるため、麻酔液の注入がスムーズなものとなり、痛みが生じにくくなります。
拡大視野下での低侵襲治療の実施
当院では、歯科治療時にマイクロスコープや拡大鏡を使用しながら、身体への負担が少ない治療として「低侵襲治療」を追及しています。患部を適切にとらえて施術を行なっていますので、削る面積を減らすことが可能となり、生じる痛み自体が発生しにくくなります。
5倍速コントラの使用
通常の歯を削る機器(歯科用タービン)とは異なり、当院では5倍速コントラと呼ばれる切削機を使用しています。これにより、歯を削る時の振動や音を格段に小さくさせることができますので、痛いと思い込ませてしまう恐怖心自体も生じにくくなります。
プロフェショナルな麻酔針の刺し方
注射針を刺す際には、刺す角度によっても歯肉に加わる圧力レベルが異なってきます。麻酔針をお口の粘膜にあてがいながら注射を行なうと、過度な圧力が加わりにくくなるため、痛みが伴いにくくなります。
予防歯科の推奨
お体の健康維持と同様に、お口の健康管理においても、虫歯や歯周病になってしまう前の普段の心掛けが大切です。定期検診や歯科クリーニングを各患者さまにオススメさせていただき、そもそも治療する必要が生じないようにお声かけしています。
できる限り削らない4つの工夫
医療器具や薬剤などの開発も進み、現在では、できる限り削らずに虫歯治療を行なうことが可能となっています。当院は天然の歯を守る保存治療を重視していますので、できるかぎり削らない方法を取り入れながら、痛くない虫歯治療にもつなげています。
① 削らない、低侵襲レーザーによる虫歯を蒸散させての除去
初期の軽い虫歯治療においては、YAGレーザー(ヤグレーザー)を積極的に使用しております。上写真のようにレーザーの性質として健康な歯質には反応せず、水分を多く含む虫歯組織のみに作用し、蒸散させることで除去することができます。また、ドリルを使用しないので、キーンをいう音や、振動を感じません「振動を与えない=神経に刺激を与えない」ので、予後の痛みも抑えられます。初期虫歯治療においてヤグレーザーは「痛くない・削らない・怖くない」と三拍子揃った神器といえるでしょう。
ヤグレーザーを用いた低侵襲な虫歯治療の症例
▼こちらの患者さまは、「歯をなるべく削りたくない」「ドリルの音が怖い」とのことでしたので、音や振動がなく、歯を削らずに虫歯を取り除くことができるヤグレーザーを用いて虫歯治療を行いました。
※画像はクリックで拡大します。
② 拡大視野による精密治療
より鮮明な視野を確保するために、マイクロスコープや拡大鏡を使用した治療を行なっています。視野を拡大することで、削りすぎを防止できるばかりか、早期発見、早期治療にもつながります。
③ 虫歯検知液の有効利用
ウ蝕検知液(うしょくけんちえき)と呼ばれる虫歯検知液を歯に塗布することで、虫歯部分のみを赤く染め上げることができます。この作用で、健康な歯質と虫歯組織の境目が明確になり、削りすぎを防止できます。
④ 予防歯科の推奨
削らずに残す保存治療の考え方は、そもそも虫歯にならないようにする予防歯科とも強い結びつきがあります。定期検診や歯のクリーニングをオススメし、早期発見、早期治療を促すことで、削らない治療を実現させています。
できる限り抜かない4つの工夫
抜歯箇所にインプラントやブリッジ、部分入れ歯などを補い、噛むことの機能回復を追及しても、やはり天然歯を超えることはできません。このため、できる限り抜かずに天然歯を維持する手段や、人工物でないご自分の歯を移植する方法なども取り入れて、完全な抜歯を回避した、お体への影響の少ない低侵襲治療を実施しています。
① 自分の歯を使った移植を検討
歯が抜けてしまった箇所を補う手段として、当院ではまずインプラントやブリッジをご提案する前に、患者さまご自身の親知らずなどを移植できないかを検討させていただき、可能な場合はこちらを第一にご提案しております。人工物でないご自身の歯を移植できれば、お口環境に違和感なく馴染ませることができます。
② 拡大視野による的確な根管治療
虫歯菌が神経部分にまで達している場合、歯の根っこ部分の治療、根管治療を実施します。歯の神経箇所は暗くて細い部位になるため、そこを完璧にとらえて虫歯菌を死滅させることは容易ではありません。当院は、マイクロスコープや歯科拡大鏡を駆使し、広い視野で徹底的に精密治療を追求していますので、虫歯再発からの抜歯リスクを低減させています。
③ 歯の再植術や歯根端切除術も実施
「歯の再植術」や「歯根端切除術」は、通常の根管治療でうまく対処できない場合などに、一度歯を抜いて細菌感染した部分を取り除いて元に戻したり、歯根の先端部分を切除して、そのままでは届かない歯根の病巣を摘出するようなものです。このような治療も取り入れながら、通常では抜歯に至るようなケースでも、当院は最後まで歯を残すことを追求します。
④ 将来を見据えた根本治療
当院は痛む箇所のみの対処療法でなく、お口環境全体の正常化を常に意識した治療を行なっています。本質的な問題を取り除く「根本治療」を追求することで、将来別の箇所が虫歯や歯周病などに侵される可能性を低減させることができ、各患者さまの未来の歯の残存率を高められるようにしています。歯科先進国ヨーロッパの80歳で20本の歯を目指しましょう。
虫歯菌を死滅させ天然歯を残す「根管治療(神経治療)」
虫歯が進行していくと、歯の根っこの根管と呼ばれる箇所にまで虫歯菌が侵食してしまいます。この根管には血管や神経が細かく入り組んでいるため、根管内部の無菌化は非常に精密な処置が必要となります。根管内部で虫歯菌を死滅させて洗浄し、いかに無菌化した状態で完全封鎖できるかが虫歯治療の要と言えるでしょう。
根管治療の実施プロセス
① 重度の虫歯に対して実施
虫歯症状が重度なもので、歯の根っこの神経箇所にまで虫歯菌が侵食している場合、根管治療を実施します。
② 神経を除去し根管を掃除
神経を抜き、根管内部(肉眼では見えないくらい細い箇所)をリーマ―やファイルという専用器具で掃除します。
③ 洗浄液で根管内の滅菌
根管内の掃除後に専用の洗浄液を流し込みます。これにより虫歯菌の滅菌が行なわれ、虫歯菌を死滅させます。
④ MTAセメントの注入
殺菌効果もある歯科用セメント剤「MTA」を根管に注入し、無菌化した状態で根管内を固めます。
⑤ 無菌状態で根管封鎖
根管内のセメントが固まった後、被せ物の土台を作成し、無菌状態のまま根管を封鎖します。
⑥ 被せ物の装着
土台に対してぴったりと合わさるように、銀歯やセラミック等の被せ物を装着し、歯本来の機能回復を図ります。
精密な根管治療には視野拡大が必要不可欠!
歯の根っこ部分の神経箇所に対して治療を施す根管治療は、精度の高い処置を要します。根管自体が非常に細く、また湾曲しているため、この箇所を肉眼でとらえることはほとんどできません。よって、マイクロスコープや歯科拡大鏡などを活用し、患部を拡大しながら精度の高い根管治療を行なわなければ、虫歯は容易に再発してしまいます。当院では、精密な根管治療を追求すべく、拡大視野の下、徹底的な根管治療を実施しています。
市川市妙典でなるべく痛みの少ない虫歯治療をお求めの方へ
マミー歯科クリニックでは、ご覧のような形で痛くない虫歯治療を実施しています。できる限り削らず、できる限り抜かないことを重視しながら、なるべく精度の高い根管治療を追求しています。痛み以外でもお体への負担が少なくなるような低侵襲治療を行なっていますので、市川市妙典近郊にお住まいの方で、優しい虫歯治療をお求めの方は、ぜひ当院へお越しください。